今更ながら『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観賞したんだけど……
とにかく冒頭から、あまりの展開の早さ、説明の“無責任”さで、しばらくの間物語世界を必死に理解することの方に意識が集中してしまった。そして悟った、「この映画は“大脳皮質”で理解しようとしてはいけないだ」と。とにかくバイオレンスとスリルのみで構成された、まるでAVのような“ハードコアムービー”! とにかく知性ではなく本能で観るのにふさわしい映画といえるのではなかろうか。そう考えれば、オープニングの“双頭蜥蜴パクリ”シーンもアリだと思ったね。
一応ストーリーらしいものもあるが、途中からそんなことよりも、ただただ眼前に展開する“刺激”を貪ることに腐心した。そのストーリーも単純明快で、意外にも完全なる“ご都合主義”ハッピーエンドってのもいい(単純すぎるせいか、Wikiのストーリー紹介もネタバレしまくってたしね)。
映像という刺激に充ち満ちすぎた、そんな映画だ(^^)
ヒロインアクション的には、隻腕のスーパーヒロイン・フュリオサ大隊長の大活躍が光ったね(^^) 冒頭のなにやら得体の知れぬ、それでもマックスの敵になるんだろうな、なんて思っていたら意外な展開!? 予定調和なキャラだったけど、そこが何とも素敵だったりする。ちなみにこの役を演じていたのが、かのヒロイン活劇『イーオンフラッグス』主演のシャーリーズ・セロンだったことを、後になって知った次第(;^_^A
ところで、本作をDVDにて観賞中に、ちょっと止めてCSを観ると、何と深作欣二監督の『いつかギラギラする日』が放映されていた。ちょうどクライマックスのカーチェイスシーンだったんだけど、激しいカーアクション、銃撃戦、大型車両の登場(バスジャック)、ほとばしる血しぶき、落下する男に至るまで、今まで観ていた『怒りのデスロード』とまんま変わらない激しいシーンが展開されていた(いや、まんまです、ホント!) 荻野目慶子のキレキレのハッチャけた演技も素晴らしかったな(^^)
同監督の『暴走パニック大激突』もそうだったけれど、やっぱ昭和の邦画は今のハリウッドを凌駕するぐらいの、ばかばかしいまでの激しさに充ち満ちていた、と改めて実感!